「景気の流れと税金」

 経済の流れは、図にあるように単純である。
大きく見ると「仕事」(陰・左目)と「お金」(陽・右目)の流れであり、
その流れが生活を支え、生活に潤いを与える。

景気を良くする為には、この流れの質と量と、そのスピードアップを計れば良いだけの事。

景気に力がなく投資や消費が停滞し「お金」が回りにくくなっているからといって、
単純に国民に資金をばらまいて消費を無理に増やそうとしても無駄なこと。
国民への直接のバラマキは、どのような名前を付けようと、
これは国内の「仕事」を増やす事にはならない。

このデフレの時代です、消費に向けられたとしても、多くは国外の安い商品へ流れます。
何もしなくてたくさんお金をもらえるなら、やがてガンバって仕事をする人がいなくなる。
国民ががんばって仕事をしなくなれば、当然、所得税も法人税も減る事になる。
市場に仕事を産み出す元気が無いのなら、
政府が赤字を造ってでも仕事を創り出さなければならない。
その公共事業が、波及してまた他の仕事を産み出してくれる。
国家の借金は増えるが資産も増える。
その資産を使い更なる産業の育成が出来れば、
そこから税収も上がり赤字の埋め合わせも出来る。
もちろん、国力をつけるような所に投資するのだ。

仕事が市場にあふれれば消費は勝手に増える。税収もやがて増える事になる。

景気を悪くし国民を貧乏にしたければ、
この「仕事」と「お金」の流れにブレーキをかければ良い。
大企業や富裕層から税金をたっぷり吸い上げ財源とし、国民を甘やかせば良い。
勉強も仕事も無理してそんなにがんばらなくていいです。
消費税なども上げるけど国民の面倒は国家が最後まで見てあげるからとやれば、
巧妙にブレーキをかけれます。
そのために政府組織も大きくなり、税金を消耗する所が大きくなり更なる増税が必要となって、
さらに景気の流れを悪くして行く。
税金は、関税とかタバコ税でも分かるようにブレーキの役目であり、
しかも、景気の流れから血液を抜き取るのですから全体の元気が無くなります。
自然界でも上流域に多く降るべき雨を取り上げて下流域にばかり流すと飢饉が起きる。

税金の問題は、国の施設を使い行政サービスを受けているのだから、その負担金は必要だが、それには、所得税・法人税などで良いはずです。
今、まさに政府がやろうとしているのは、
積極的に国内の景気を悪くしようとしている事になる。

(追記)
経営者も資産家も、役目としてあるだけで階級として有るわけでは無い。
全てが国民であり、使命として役割分担しているだけだ。
左翼や唯物論者の言うような階級闘争は、ナンセンス。

上位のものを引きずり降ろし、平等にすると
この経済の流れは停滞する事になる。
大企業とは、多くの仕事を産み出しているから
結果として大企業になっているのだけなのに
多くの仕事を社会に産み出すと、税金が余分に獲られるのは矛盾している。
多くの雇用を産み出し、多くの税金を納め国を支えているのですから
優遇されて当然なのです。

中小零細企業が切り捨てられるというのなら
ガンバッテ多くの仕事を産み出し、社会に貢献していくべき努力をするべきです。
現在の大企業の多くは、元は零細企業です。
努力したから大企業になった企業がほとんどではないでしょうか。

逆に、多くの雇用を産み出し、社会を潤す事に貢献しているのだから
もっと優遇して、もっと頑張って仕事を産み出してもらうべきなのだ。
逆累進制をとっても良い可能性すら有る。
    
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