アクセルとブレーキを間違う事なかれ


 どんな事にも、アクセルとブレーキの要素が有る。

政府が本来やるべき外交・防衛という仕事の他に2つのやるべき仕事がある。
「景気対策」・・・・進歩(タテ軸)
「福祉対策」・・・・調和(ヨコ軸)
見方を変えれば「景気対策」はアクセル役、「福祉対策」はブレーキ役
山の高さを高くする仕事と、山のすそ野を広げる仕事が有る
高さだけではすぐ崩れるし、低い山ですそ野ばかりでは水などの循環も悪い
富士山のような安定感もあり高さもあり、威厳の有る美しい山を作る使命が有る
その為に、このタテ軸とヨコ軸のバランスが大切だ。

さらに、そのアクセルブレーキの中にも
アクセルの要素とブレーキの要素を意識する必要が有る
アクセルを加速させるか減速させるか
ブレーキを加速させるか減速させるか

判断し結論を出す為には、哲学的に見てもこの4象限が有る
この4象限は、右脳左脳がクロスして人体を統御している形とそっくりである

進歩は、左脳(論理脳)ライン
調和は、右脳(感覚脳)ライン
この2つの軸がつくり出す4象限、その全体で判断しなければ間違う

政治経済、あらゆる判断を見ていても
このアクセルとブレーキの要素が4象限の中にあるにも関わらず
その認識が無い為に、アクセルとブレーキのかけ方が逆になっている場合が多い

今、やろうとしている事は、一体どこにアクセルをかけようとしているのか
相対的にどこにブレーキをかけようとしているのか?
訳も分からずに暴走させたり、失速させたりして
国民を不幸に陥れてきた事実が歴史の中にはたくさんある。

アクセル(景気対策)を加速させるか減速させるか
ブレーキ(福祉対策)を加速させるか減速させるか

山の高さを高くするのか低くするのか
山のすそ野を広げるのか狭くするのか
山の高さとすそ野の広がり
そのバランスのとれた美しさは、色んな事に象徴される

いま、消費税増税では、そのアクセルとブレーキが逆に行われている
現状では、山が低くなって水の流れも悪くなり、雨の量も減ってきて
飢饉が起こりそうな時だという認識が必要でしょう
山が高くなろうとする要素が少なくて
格差を無くし、どんどんすそ野が広がっている状況
富者を減らし貧しさの平等化を実現させようとしている

そんな中、福祉対策を充実させようとアクセルを踏み
その財源を消費税からとるという。
増税は、景気に対して明らかにブレーキ要素です
山の高さを低くしようとする判断です
そして、無理して頑張って働かなくても生活出来る人を増やそうとしています
すそ野の広がりをドンドン広げようとしている
その結果、山の姿はどうなっていくか簡単に想像できます

山は低くても良いじゃないかという意見も有ります
確かに、山の高さばかり高いと崩壊しやすく人々に被害をもたらす事も有ります
しかし、山が低いと自然界でも雨量が少ないように自然界の恵みは少なくなります
砂漠化も進んでいくでしょう
そうなれば、そこで生き残っていける人数には限界が来る
国民を不幸にしようと思えば、山の高さを低くすればいい
国民を不幸にしたければ、景気対策よりも福祉対策に力を入れれば良い
という事になる

「地獄への道は、善意で舗装されている」という言葉が有るが、まさに至言
「国民がいやがる選択の方が国民の為になることが多い」という事を言った人も有る
「ゆりかごから墓場まで」という福祉国家は素晴らしく見えるが
一面に大きな落とし穴も有ることを知るべきでしょう。
社会保障と税の一体改革とは、まさに、国民総不幸への序曲である。