年金などの保険制度、その原点に帰ってみよう

年金とは、生活保障を目的とする保険制度
その原点に帰ってみよう

何かの時に必要となる資金をどこに貯めておくのか
その資金をどこから調達するのか?
陰陽2面で考えると次のようになる

お金には、陰陽両面在り、表面に書かれた数字的な「価値」と
その価値を支えてくれている「信用」を常に複眼で見る必要がある
年金などの保険制度を考える時に
数字に表れる貯蓄(陽)
数字に表れない信用(陰)
この2面で考えていく必要がある

  自己対応 A 現金貯蓄(積み立て)・・・引き出して充てる(陽)
         B 信用の貯蓄(子育て)・・・子や孫に面倒を見てもらう(陰)

  政府対応 C 積立方式・・・国民年金などの貯蓄(陽)
         D 賦課方式・・・若者が年寄りを支える(陰)

公的年金制度が無くても昔のように
自己対応だけでやってこれた時代も在るし、
現代でもAとBだけで問題の無い世帯も在るだろう
これだと、今問題になっているような財政赤字の問題は無くなる
全部民間で自己責任でやれば良いことである

しかし、何が原因だったのか
政府に頼る傾向が生まれてきたことで公的年金制度が作られ
結果として、税金でまかなわれる方向へと加速されてきた
以前は、CだったのがDの賦課方式に移行し税金が投入されている
高福祉社会を造るという美名に踊らされた結果ではあるのだろう
今のままでは、少子化の問題もあり増税しなければ
社会保障を維持できなくなっている
しかし、増税すれば、結局は経済の足を引っ張り
全体の税収を下げる恐れもある

社会保障を充実させればその安心が消費を活発にするとも言うが
陰陽で見ると、それは嘘である
WONT(陰)とNEEDS(陽)があり、
牽引力はやはり消費する必要に迫られないとなかなか上向くモノでは無い
ただ、安心を生み出す収入・所得は、そこに在る理念通りに
ただ貯蓄に向かうだけです
更なるデフレ現象を引き起こし経済を衰退させることになるでしょう

上の陰陽の分解図を見て考えれば分かるように
理想は、自己対応が基本であり
それが出来なかった人に対しての救済策として
政府対応が用意されているだけで良いのではないのか

何の努力をしなくても政府が面倒を見てくれるという様な
そんな甘い見方をする人たちが多くなれば破綻していく社会でしょう
国家としての信用も無くなり通貨も国債も株価も
その信用が下がると一緒に奈落の底に落ちていくでしょう