消費(経済活性化)行動にも陰陽2面有る

 「消費を活発にすれば景気は良くなる」
という話をよく耳にする
確かにそのとおりだが、どうすれば消費が増えるのだろう?
思考停止することなく考えなければならない

財務官僚も日銀総裁も経済評論家なども
財政を健全化させ国民に老後の心配をさせることがなければ
消費は上向いて景気も良くなるというように思っているようだ
(現実は、消費税10パーセントでは無理で、更にアップが必要なようです)

これも片目の論理

消費が増える為の要因にも陰陽2面が有る
消極的と積極的なモノ、陰と陽がある

人の心の中に積極的、能動的な思いがあって消費は起こりますが
もう一つの、消極的、受動的なものも無ければ消費が活発になりません
プラスマイナスそろわないと電気が流れないように
この陰陽の流れが起きない限り、活発に流れることはない

言い換えると、積極的に欲しいと思う事・・・・陽
欲と言っても良いが、魅力ある商品やサービスが目の前に有ることで
消費意欲を刺激されて、経済の流れが良くなる
WANT

陰の面は、それほど欲しいとは思っていなくても
しかたなくと言ってもいいが、
それが必要だと判断したときに消費行動に移ります

仕事が増え忙しくなると、
そのための良い道具も必要になるし人手も増やす必要も出てくる
仕事で疲れると、観光や娯楽や、いろんなサービスも必要となってきます
仕事の増加で収入のメドもたつので消費活動は盛んになり
その仕事をこなすために、よりよい商品やサービスが生まれてきます
NEED

消費を活性化させるためには、この陰陽両面が必要です

政府などの判断が、片面だけなのは
片方の脳しか動いていないためのようです

とにかく、政府がやるべきは、積極的な産業育成の姿勢と
消極的と言っても誤解されるかもしれませんが、
「仕事」を増やして、仕事をたくさんしなければならない状況を作ること

誤解を恐れず、極端な一番わかりやすい説明をすると
仕事が増やされる最大の環境は、戦争です
自分たちの命や財産がかかっているので
イヤでも仕事をしなくてはならなくなります
次には、災害です
災害復興のためにも、当然、過酷な仕事をこなしていかなければなりません

このように、追い込まれての環境もありますが
出来るなら、追い込まれて仕事をするよりも
やはり、前向きに建設的に仕事が増えた方が良いに決まっています

戦争などの悲惨な仕事よりも
素晴らしい遺産を生み出す方向で仕事環境が有った方が、より幸福です
その為には、素晴らしい未来ビジョンを掲げ
みんなの心の中の希望のロウソクに火を付けて回り
世界が、地球全体が、光り輝く方向で仕事を生み出していくべきです
地球を素晴らしくいく仕事は、数限りなくあります

何もしなくて、自然体で、牧歌的に調和されて生きる道も有るけれど
人の心の中に、向上したいとか前に進みたいとかの欲が有る以上
進歩という道も無視することは出来ません
そうであるなら、政府のやるべき仕事は
社会により素晴らしい仕事が増えるように
未来ビジョンを掲げ努力することです

魅力有る商品やサービスを生み出す努力も大切
それらが、必要とされるような社会環境も大切
生きるためには、基本、原始生活でも大丈夫なわけなのだから
何らかの環境の変化を作らなければ
人々は、努力工夫して、勉強し
時間を割いて仕事をしようとはしなくなります

仕事をしなくても、現状の生活だけは維持したいと思うのも人情であり
その元になる、そのための資金が、
何もしなくても天から降ってくると思いこみたいのも人間です
自分自身が困った状況になったときに、環境のせいや他人のせいにして
言い訳を作り不平不満で言動を繰り返す人たちが居ますが
このような意見は、無視する必要も有ります

このような人たちは、しつこく熱心に言動を繰り返し
自分たちの欲求を満たそうとするのが「仕事」で
動物的な本能に翻弄されているのでしょうから
このような意見は、ある程度無視しなければなりません。

彼らの意見の中心は「権利」であり、
そこから発生する「優しさ」であり
反論を加えにくい人の耳に優しい言葉ばかりが出てきます
とても解りやすく説得力も有り
とても頭が良く優秀そうに見えるのですが
しかし、思考する事を停止させている事が多く
深く考えず、将来に対する責任感も欠如しています。

結局、これが左翼思想の暗示にかかっている人たちの特徴です
循環ということを考えていない
おおいなる「義務」を忘れている
素晴らしいもの、素晴らしい社会を作るという義務を忘れている
その義務を忘れている理由は、嫉妬心と自己保存欲にあるでしょう

弱者や貧者などへの優しさだけで見るために蛇行し
富を産み出している大企業などへの反発を正当化します
全体を引き上げる原動力になる富を自ら引き下げてしまい
結局は、嫉妬心が自らのクビを締める事になります
そして、自己保身の思いから、思考停止するしかなく
常に自分以外のせいにしてしまいます

富の循環が止まり、滅びに至る寸前まで
自分の考えの正しさに執着してしまいます
破綻しても、気づかない人も多いようです

これは、優秀で頭のいい人達に多い現象です
左脳的な所だけ鍛えた人たちです
このような人たちが現代社会を牛耳っているために
いま、社会が蛇行しているのです

この消費の陰陽の流れを活発にさせるためには、結局は
「志」といったものが必要なのでしょう
その為の背景には、真なる信仰心が必要となります
正しい世界観があって初めて、理想的な現実世界が映し出されます。

2012/10月