メンタルヘルスと陶芸体験 (2012年8月)

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 うつ病などで心のバランスを崩す人が増えているという。
その原因は、陰陽のバランスが崩れているからであり、
その陰陽のバランスのために、土ひねり陶芸体験は貢献できます。

人が何かを考える時、2つの面で考えています
好きか嫌いか    ・・・・ 権利
プラスかマイナスか ・・・・ 義務
右脳的な「心」で考えること
左脳的な「頭」で考えることと考えても良いでしょう

どうやら、政治や経済でも、人生でも
頭だけで考えたり、心だけで考えたりして、蛇行することで
色んな社会問題が解決できずにいるのではないだろうか
誰もがかかる「そううつ病」など、蛇行現象のわかりやすい例でしょう

   うつ状態は、心で考えすぎてのこと (陰)   感情主義 
   そう状態は、頭で考えすぎてのこと (陽)   結果主義

簡単に陶芸体験で例えるなら次のような説明が出来ます
作り方の説明の中にも2つの面があり
頭で作る面と
心で作る面とがあります

頭で作るとは、どんな物を作りたいのか?
そのためにはどうすれば良いのか?
要するにハウツーの面です。
これは、「目標」にあたります ・・・・(陽)

心で作るとは、ここが抽象的で複雑でわかりにくいですが
単純に言うとするなら「楽しんで作ってください」となります
そもそも、何故作ろうとしているのか?
これは、「目的」にあたります ・・・・(陰)

陶芸でも仕事でも勉強でも
何でも一緒ですが、最悪の状態は、結果主義になってしまうことです
頭で考えるべき事を心で考えてしまうということ
目標を目的と誤解すると苦しくなります

心の中まで結果主義になっていると
他者からの評価が気になってしまいます
なかなか思い通りの形にならないときにつまづいてしまいます
作っていて楽しくないはずです

もちろん、一生懸命に形を作っていくことはとても大切なのですが
心の中まで、その結果のことで埋め尽くすと最悪です
心の中は無心で良いのです
よだれを垂らしながら、無邪気に無心に
一生懸命に努力して土と格闘すれば良いのです
たとえ、思い通りに出来なくても
たとえ、形がゆがんで変になっていたとしても
素直に作られた作品は、不思議と勢いがあり、力があります
その心の生地がそのまま映し出されるせいか
結果としてステキな作品になります

逆に、手慣れてきて、その心の中に色んな濁りが混ざってくると
姿形は良くても何となくおもしろみの無い物になります
ほめなければしかられるような雰囲気が出ているのかもしれません

注意をよく聞いて、慌てずにコツコツ作ればいいですし
土が形を変えていくのを楽しめば良いのです
思ったようにならなかったとしても
思った以上の作品になっているかもしれません
思っていた以上の成果につながる事だって有るはずです

これは、人生と一緒であり
目標は大事ですが、人生そのものの目的、その本質を失っては不幸です
人生とは何か?人生の目的とは何かをつかむことは難しいかもしれませんが
どちらにせよ、そこには、どんなに小さくても
心の底からの感動できるものを伴っているはずです


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