備前焼


 
ただ 土で形を作り
ただ 薪で焼き上げる
釉薬をかけて飾るわけでもない

ただ、窯(環境)の中で育つ 
炎の情熱が伝わり
その者たちの内部で何かが変わりはじめる

柔らかくなり動きが激しくなり
そして堅く結びつき 形を固める

その炎の情熱が 意味するモノとは何か
その深遠なる念いは分からないけれど
この地球の中心にも熱がある
我々の中心にも熱がある

その熱が表現しようとしているもの
その情熱とは何なのか
そのわき上がった情熱が 今は冷め 
今は ただ そこに在る
しかし、そこには 秘められた情熱が在る

その情熱は使われ 活かされる事で 
その見えない姿を現すことになる
生かされてこその命なのだ