SEGA Dreamcast HKT-3000の修理


Dreamcastがジャンク屋で売られていたので購入してみました。
1000円で高いのか安いのかよくわかりませんが本体のみでした。スピンドルモータが通常方向だと普通なのに反対方向に手で回すとカチカチいってました。
その後にコントローラも1000円で購入してみました。右側のトリガが壊れていました。


分解してみるとドライブユニット部分は一度取り外されたのか半分しかねじがしまってません。
ドライブ部分の上の黒いプラスチックを止めるねじも一個無かったです。



ドライブユニットはYAMAHA製のやつでSAMSUNG製よりも読み込み精度がいいらしいですがどうなんでしょうか。


取り外したピックアップ部分です。シークモータとスピンドルモータが見えてます。


スピンドルモータですが接着剤で止めてあるらしく外すのにかなり苦労しました。CD取り付け部分もなかなか外れなかったです。


モータを分解してみましたがブラシが焼けたようになっていて折れたり変な方向に向いてたりカチカチいう原因はここです。
コイル部分にも削れた金属粉が飛び散っています。ブラシさえなんとかなればいいんですけどね。


交換するモータですがFM-TOWNSの縦型ドライブからもらっちゃいます。
このドライブは標準速ドライブですので交換するにはかなり無理があると思います。


モータが純正より長いのが怪しいですが全体的な長さはおなじようです。
モータはマブチのRF-310Tです。確かセガサターンもこのモータだったような。


こちらのシークモータはDreamcastのシークモータと型番がかなり近いです。交換できそうです。


ねじの位置が違うのでモータ上側の金属金具がつきません。位置あわせに紙を間に挟んだり試行錯誤してみましたが軸が垂直に立たず上手く回りません。その上、モータが長いのでケースに戻せませんでした。


モータを交換するのはあきらめて分解した純正モータをどうにかしてみることにしました。
要はブラシを作ればいいわけで左側の金属金具を使って作ってみました。右側はブラシを交換しています。
金具はDOS/Vのキーボードのクリック感を出すのに入っていた部品で弾力があって薄いです。
これを細く切ってそのままだとはんだが乗らないので紙ヤスリで表面を削ってもとのブラシ取り付け部分にはんだ付けしました。
裏の蓋を元に戻してモータを回してみました。普通に回ってます。
その後慣らしで1時間ほど回転させてみました。ラジコンのモータとかも初めは慣らしますよね。


あとは純正モータとおなじなので普通に組み込みます。
早速電源を入れてみました。最初は全然認識してませんでしたが、実はCDをはめる部品が奥まで刺さってませんでした。
位置があうと順調に読み込んでます。だたGD-ROMは持ってないので音楽CDの演奏のみです。
GD-ROMだとどうなんでしょうか。


音楽CDでも標準速以上の回転で演奏しているようです。
あのブラシで何処まで耐えられるかは疑問ですが、モータ交換より簡単かもしれません。

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