SONY SLV-R7の修理
SONY初のS-VHSデッキです。作りは5点インシュレータや銅メッキボトムプレートなど豪華な仕様です。
TBCも付いていたりしますが、メカはSLV-RS7などとほとんど同じです。
ただしR7はマッハドライブなのでこちらの方がキビキビ動きます。
パネルを開くと右側にジョグシャトルが付いてます。
ジャンクを3000円で購入しました。入手時の症状はテープ再生はするけど映像が出なかったと思います。
早速中身を見てみるとテンレギアームの位置もおかしいみたいでやはり水色のローディングギアが割れていると思います。
やはり割れているようです。これを交換したところ正常にローディングされるようになりました。
ところがコンセントをさすと時計表示は出ますが、電源ボタンを押しても一瞬しか電源が入らないようになってしまいました。何度もやっていると入るようになります。
他の方のアドバイスにより電源部のコンデンサC107、C108の47uF50Vを交換してみましたが改善しませんでした。
他にC211の100uF50V、C213の330uF16Vなどを交換しました。外したり付けたり原因の特定には時間がかかりました。
無事電源は入るようになりました。
カセコンも壊れていたので他のビデオから移植しました。
ビデオを再生すると顔の右側などに赤色が出るので調整しました。
以前R5が同じ症状になったときにベータ。まさんに教えてもらっていたのでR5にならって探しました。
そして音声基板のコンデンサが噴きまくりでHi-Fi音声にノイズが出ていたのでコンデンサを貼り替えましたが左右のレベルが微妙に違っていて完全には直りませんでした。
そこでベータま。さんから部品取り用のSLV-F60を譲っていただいたのでこちらから基板ごと移植しました。
これで動いていましたが、巻き戻し時にテープエンドまで巻き上げたのか「バチッ」と言ってテープが切れてしまいました。
その後は巻き戻しではトルクがないのかテープが動きません、ピクチャーサーチだと戻るのに。
キャプスタンモータのコンデンサ22uF16Vを交換してみました。
これでも症状が変わらないので1ヶ月ほどおいておきました(笑)
その後、チップコンデンサがどうも怪しかったのでこちらを交換しました。
チップコンデンサは規格がわからないので、適当な0.1uF積層セラミックに交換しました。
よく見るとパターンも切れていたので繋ぎました。
微妙にテープパスも曲がっていたのでハーフローディングアームのねじを調整しました。
ねじがゆるんでいたようでテープ端に傷が付いていました。
これで完全に動作するようになりました。