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ハクサイの研究の集大成として、ハクサイのゲノム解析に貢献しました!
東京学芸大の時からハクサイの研究を始めて8年目で一つの節目を迎えました。今後は、ゲノム情報を利用した研究のステージに進みます。
1.国際コンソーシアムにより、ハクサイのゲノム解析が完了しました。岡山生科研、理研、野茶研の共同研究としてハクサイの完全長cDNAの解析結果をコンソーシアムに提供し、ハクサイのゲノム解析に貢献しました。
・この成果は国際的に有名なジャーナルであるNature genetics (impact factor 36.377)に掲載されました。
・ハクサイの完全長cDNAをリソースとして整備しています。
・ハクサイの10Kマイクロアレイを構築しました。
2.ハクサイリソース(ESTクローン)を公開しました!(22年度の成果)
3.シロイヌナズナとハクサイのゲノム情報の比較解析データベースABRANAを公開しました。
以上、理化学研究所バイオリソースセンターから公開、配布していますので、アクセスしてみてください。
理化学研究所バイオリソースセンターへ![]()
生物科学研究所と理化学研究所バイオリソースセンターは共同で、アブラナ科作物のハクサイcDNAを収集しました。また、収集したcDNAを利用して、マイクロアレイを作製し、病害ストレスや環境ストレス下におけるハクサイ遺伝子の発現解析を行いました。これらは理化学研究所バイオリソースセンターから公開および配布されています。
私たちは、サリチル酸、エチレン、ジャスモン酸など病害抵抗性を誘導する処理および、UV、重金属など環境ストレス処理をしたハクサイの葉を用い、cDNAライブラリーを作製しました。そして、cDNAの塩基配列を解析し、EST注1)情報を収集しました。これらの中には、多数の病害および環境ストレス関連遺伝子が含まれていました。これら遺伝子および遺伝子発現情報はポストゲノム時代における農作物の基礎生物学的知見の集積に役立つだけでなく、病害および環境ストレス耐性作物の創出、農薬の創薬などに利用可能で、今後多方面での活用が期待されます。
[モデル植物シロイヌナズナの情報を利用]
ハクサイcDNAの塩基配列(EST)を解析した結果、様々な機能を持つタンパク質をコードする約2,000種の遺伝子が同定されました。シロイヌナズナとハクサイの祖先は同一であると考えられており、両者間で遺伝子配列に高い相同性が認められました。本成果で得られたハクサイcDNAはシロイヌナズナのゲノム情報により、遺伝子機能注釈を付与することが出来ました。このように、モデル植物で行われている基礎研究を作物に応用していくことは研究成果の社会還元をすすめる上で極めて重要であるとともに、シロイヌナズナのリソースや関連情報の有効活用にもつながります。本成果はシロイヌナズナで蓄積されているリソースや関連情報および技術をアブラナ科の作物に応用する道筋を作るものとして期待されます。現在、ハクサイの完全長cDNA注2)の収集も行っており、ハクサイゲノムの正確な解析に有効な情報をもたらすだけでなく、アブラナ科作物のポストゲノム研究に大きく貢献します。
[ハクサイ遺伝子の網羅的発現解析]
DNAマイクロアレイは、医療分野において遺伝子研究、医薬品開発、医療、診断、検査などの必須アイテムとして使用されています。一方、植物科学分野においても作物育種や遺伝子組換え植物の優良検定、変異体解析、農薬のゲノム創薬への利用が考えられます。高性能かつ高感度で簡便な診断技術としてマイクロアレイを利用することで、これまでの技術では難しかった診断、育種および創薬の戦略のエビデンスを得ることができ、ハクサイ遺伝子を用いたマイクロアレイ解析は、ポストゲノム時代の有効なツールとなることが期待されます。
本研究は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)産業技術研究助成事業(平成16年7月〜平成19年6月)「Plant activatorの創薬に向けたハイスループットスクリーニングシステムの開発」により推進されました。成果の一部は、学術誌Plant Biotechnologyの2006年12月号(23巻 p.503-508)で公表されました。
注1)EST・・・Expressed
Sequence Tagの略、完全長cDNAの部分配列。
注2)完全長cDNAライブラリー・・・cDNAとは、ゲノムDNAの中から不要な配列を除き、タンパク質をコードする配列のみに整理された遺伝情報物質であるmRNA(メッセンジャーRNA)を鋳型にして作られたDNAである。完全長cDNAは、断片cDNAと異なり、タンパク質合成に必要な全ての情報を保持している。完全長cDNAライブラリーは、完全長cDNAを高効率で含むライブラリーである。
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プレスリリース!(平成21年7月17日)
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科学新聞へのリンク
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植物の病原体認識・応答メカニズムを解明!
―2つの蛋白質が協力して、3種の病原体の攻撃を認識―
アブラナ科作物の重要病害である炭疽病菌に対する抵抗性遺伝子が、シロイヌナズナのゲノム上にあることを世界で初めて発見しました。
また、この2つの遺伝子の産物(蛋白質)は、炭疽病菌とともにナス科作物の重要病害である青枯病と斑葉細菌病の認識と防御反応にも関与していることを明らかにしました。
この発見は、植物の異なる2つの蛋白質が協力してこれら3種の病原体の攻撃を認識し、植物自ら防御態勢をとることを世界で初めて明らかにしたものであり、植物と病原体の多様な関係を理解する上で重要な発見です。今後これら2つの遺伝子を同時に植物に導入することで、複数の病原体に対する抵抗性を持つ植物の開発が可能になります。
本成果は「The Plant Journal」オンライン版(2009年7月9日付け)に公開されました。
※「The
Plant Journal」は植物科学研究分野において世界トップレベルの学術論文を掲載し、学術的に高い権威を有する科学雑誌です。
プレスリリース本文
リリースPDFファイル
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・「アブラナ科」メーリングリストを立ち上げました。アブラナ科植物の情報交換の場を提供します。詳細は鳴坂までご連絡ください(yo_narusaka[at]bio-ribs.com [at]は@にしてください)![]()
・ハクサイマイクロアレイが完成しました。アブラナ科作物のアレイです。共同研究を募集しております。![]()
・ナズナFアレイ(1.2K)が完成しました。現在、基礎データベースを構築中です。アレイを用いた研究法のアイディアと共同研究者を募集しております。共同研究者の方にはデータベースを含めて利用して頂く予定です。
ナズナFアレイ(1.2K)は、鳴坂研がこれまで行ってきたアレイ解析のデータをもとに、病害および環境ストレスにより発現する遺伝子を集めてアレイに搭載しました。遺伝子数を絞り込むことで、安価で作成でき、多検体解析が可能となりました。搭載遺伝子の内容については鳴坂までお問い合わせ下さい。
・ハクサイの完全長cDNAライブラリー(full-length cDNA)が完成しました。この遺伝子資源を利用した共同研究を募集しております。
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