漢字にやたら弱い人ってのがいる。
読めない書けないだけでは飽き足らず、自作の漢字まで登場するユニークかつ独創的な人々だ。
うちの会社にも、そんな弱漢字人がいる。その人のエピソードを紹介しよう。
先輩に聞いた話なのだ。
随分前の話になるが、その人に子供が出来た。
「おめでとうございます!」
「あぁ、ありがとう」
「んで、なんて名前にしたんですか?」
「うむ、それは…」
と、そこらへんにあるメモにペンをすらすらと走らせる。で、書きあがるとそれを見せてくれた。
「由番」
なんて読むんだ?よしばん?ゆうばん?ゆばん?宇宙刑事か!?←それはギャバン
「ゆかっていう名前にしたよ」
…おじさん、それは由香って書きたかったのか。
自分の娘の名前くらいちゃんと書け!とつっこみが入ったのは言うまでもない。
著:戦車
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