世の中には、誤字ってやつがあふれかえっていて、ワシらの目を和ませてくれたり爆笑失笑の渦に巻き込んでくれたりと、なかなか楽しいものである。
無論、そいつらは全く意図されて発生したものじゃない分インパクトが強烈でいいのだ。

そういった話のひとつ。


以前、友人や後輩たちとキャンプやって同時に釣りなんかもやろうって企画で、とあるキャンプ場で遊んでのだ。
んで、ある後輩がちょっと家の用事があるので集合に遅れるが必ず来るとメッセージをよこしてきた。

いろいろテントはったり炊事場の準備をしたりなんかしているうちにその後輩はやってきた。
「着火用にいいもの持ってきましたよ〜。」

と、その後輩の手にはペットボトルが握られている。
「飲み物と間違われちゃまずいので内容物を書いときました。」

ペットボトルには白い紙が巻かれ、そこにはこう書いてあった。

”畑油”

「 ん?これは一体?はたけあぶら?」
賢明な読者の皆さんならおわかりかと思うが、「灯油」の間違いなのだ。ヘンだけ合ってる。惜しい。


しかしまぁ、こういうのって遺伝なのかもしれない。
そこんちのおばあちゃん、倉庫にしまってある一斗缶に「かんぴゅう」って張り紙がしてあったそうだ。

もちろん、かんぴょうである事は言うまでもない。


著:戦車




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