すごく静かで、穏やかな時間がゆっくりと過ぎて
でも、空から降り注ぐ日差しはまだ夏の名残を残していて
風からは適度に湿度が抜け、少し前までの喧騒を吹き流す
劇的な変化が何かを起こした訳でも無く、時間と共に訪れた
季節の変わり行くことを教えてくれる。
何かしらの変化がいつも起き、慌しく過ぎて行く毎日の中から
抜け落ちたかのように、突然訪れた静けさの中で何を思うでも
無く、何を望むでも無く。
時間と共に過ぎていく毎日を僕はここから見つめる。
楽しかった過去を懐かしむことに決別し、目線を前に向ける
緩んだ靴紐を締め直し、僕はまた歩き出す。
著:朴念仁
掲載元:朴念仁の戯言。http://d.hatena.ne.jp/boku_nenjin/
転載許可済
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