勤め先の近所に石材屋さんがあった。

ご存知の方も多いと思うが、最近の石材屋は石塔だけでなく様々な石の彫刻を展示してある。
多分にもれずその店でもキャラクター物の石造が展示してあったのだ。

七人のドワーフの中に可憐な少女が一人。
この演出では誰しもあの有名なディズニー作品「白雪姫」以外は想像し得ないだろう。
仕事好きそうなドワーフたちの愉快な表情も良く出来ており、歩きながら流し観ていたのだが、姫君らしき人物を覗き込んだ瞬間世界が一変した。

その表情は仏様と見まがうばかりの大変有難いお顔をなさっておられるではありませんか!
って言うか、まんま仏様。
流石は石材屋さんと言うべきか。有難過ぎて危うく目が潰れるところでした。
ありがたや、ありがたや、なんまんだぶ、なんまんだぶ。

と、言う事はこちらの七人の方々は仏道の修行者「羅漢様」でらっしゃいますか。
まさか、とんがり帽子をかぶっておられるとは、夢にも思いませんでしたもので・・・。
お姿だけで「グリム童話か、某ネズミーランドみたいな物か」と思った私があさはかでありました。

ありがたや、ありがたや、なんまんだぶ、なんまんだぶ。


う〜む・・・世の中あなどれん!



著:うり




戻る