メガネ屋さんに勤めていた時の話をします

接客業の一番大事なことは「お客様のご要望にお答えする」事とよく言われますよね。
しかし「それは、いくらなんでも無理です〜〜」と叫びたくなるような注文が結構あるのが事実です。
今までのそんな無理な注文の中の「究極の無理なご注文」を紹介したいと思います。


彼は年頃は25歳くらい、黒ブチのメガネを掛けた色の白い青年でした。
いきなり店に飛び込んで来て「視力2.2まで見えるようにして欲しいんですけど!」と息を切らしています。
かなり深刻な様子・・・わけあり??

しかし〜〜〜
「2.2なんて聞いたことないぞ〜〜(汗)」
アフリカ人で4.0とか6.0見える人がいるけれど今の日本では2.0が最高の基準だし〜〜〜
しかもだいたい2.0出す自体難しいのに、それ以上望むの〜〜〜?
どしよ〜〜

と思いあぐねながら、とりあえず目の検査に入りました。


計算の上では決められた距離から2.0見えた時点でそこから何メートルか離れた所からその同じ指標が見えたら2.2だと言う理論なのですが
彼の話を聞いているうちにだんだんそういう事ではないということがわかってきました。

時間をかけてなんとか2.0までは見えるようにできたのですが
少しイライラして「見えているけど見えてないんです!違うンです」と彼。

見えてるんでしょ? と思った瞬間

「オーラが見たいんです!ほら、あの文字の周りに!」と言い出したのです。
私は唖然として「オーラってこのオーラ・・・ですか??」と彼の目の前で私は自分の手で弧を描きました。


残りの0.2というのはオーラのことだったのか??
あの文字の周りにどうやってオーラを見ることができるのか・・・汗

第一オーラを発するような物じゃないじゃん・・・
オラオラ! いい加減にしてよね!



著:みこねー




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