島根県の出雲市に平田本陣記念館という施設がある。
かつての本陣(参勤交代で大名が宿泊したと言われる宿。地域の豪商などがその宿を提供したとか)を移築して、そこで美術などの展示を行っている施設なのだ。

そこへ友永詔三(ともながあきみつ)展というのをやっているらしいので見に行った。
ある年齢以上の人なら分かると思うが、NHKの人形劇「プリンプリン物語」の人形を作っていた造形作家なのだ。

懐かしさ、というべきか。そういう感情で一路島根は出雲市へ。


本陣を見学するのはまずは後回しで早速展示場へ向かうと、そこには感動的ですらある人形の数々が。
あのキャラも、このキャラも、えぇと、これはなんだっけ…などと思いつつじっくり拝見。

案外衣装のすそなんかは切ったままだったり、原画とのデザインの差があったりと、実際に見ないと分からないことも見えてくるから面白いものだ。


展示はかつての人形だけではなく、女性の美しさを表現した作品(これが一番インパクトがあるし作品数も多い)や、ちょっとコミカルな作品、またランプスタンドをデザインしたものなどバリエーションに富んでいる。
中でも、やはり女性をテーマにした作品はあやしくも美しい、人間の姿の美というものを超越した何かを感じさせるものがあった。


2007年4月21日から6月3日までの展示となっているようだ。
お近くに行かれた方はぜひ足を運んで、見てもらいたいものである。


著:戦車




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