■ 何無驚譚 ■
何ひとつ驚きのない物語



兎きょぉてぇ

----- 高梁 2月 [高梁版]






兎おとろし
----- [関西版]





[おうちのかたへ]

史実
 あまり雪の積もらない町に、雪の積もった冬のある一日。
 恐い顔したウサギの雪だるまを作ったら鼠が、その夜から7日で8匹かごにかかってその後いなくなった。
 この出来事から、作った人は鼠や干支に困っている時に効くと、兎様の効能を信じている。

始まりの昔話
 昔話や言い伝えや神話、お話はいつかどこかで生まれた。
 元の小さなきっかけの出来事に尾ひれが付いたり、勘違い、聞き違い、訳し間違い。
 たくさんのお話が生まれ、たくさんのお話が消えてゆく。

生まれのお話
 お話は、お話を作る人の仕事だろうか。お話は当たり前に生まれ消えてゆくの。
 ささやかな出来事をすくいとり、民間伝承の原型を生み出せないかという物語。











「高梁往来」表紙