ちょっと見て
55 赤茎ほうれん草  
 

ほうれん草の品種はたくさんあります。店頭ではいちいち品種名は記されていないので「ほうれん草」というものとしかとらえられていないのだと思います。暑さに弱いほうれん草は真夏にはありませんが秋から春まで作られている品種は様々です。大きく分けて日本品種(葉がギザギザして、種はトゲトゲ三角形)と西洋種(丸ぽい葉、種も丸い)の2タイプですが店頭で見かけるのはほとんどが西洋種のようです。その中でもまた品種がさまざまですがうちの畑では赤茎の品種を多く作っています。これも数種ありますが毎年同じ品種を使っています。緑の品種に比べ味が濃く、旨味があるように思えるからです。利用範囲も広いのです。


 
   
   山の畑通信
 

 こんにちは。畑はこれから植え付けるものは無くなり、残ている根菜類を掘り上げる作業と来年に向けての手入れの作業になりました。根菜類の掘り上げで大変だなと思うのは山芋とトピナンブーです。厳寒期に入ってから掘り上げるレホールも大変なのですがこれは量が少ないので知れてます。山芋も量は多くないのですが芋が柔らかいのでわずかの力の入れ方次第で折れてしまうのです。姿のままきれいに掘り上げるには周りからうんと深く掘らねばなりませんからそれが大変なのです。私の作る品種は姫神芋と言い、短形ですが下に行くにしたがって広がる形なので厄介なのです。山芋にはいちょう芋というこれまた銀杏の葉の形のように広がる品種があり、姫神芋もよく似た形になるのです。よく店頭で見かける長いもに比べると粘りの強さが違い、それが気に入って作り続けているのです。今年はまあこんなものかなという出来具合でしたが、春の植え付けのタイミングや植え方により収穫量が違ってきます。毎年少しづつ工夫して掘り上げるのが楽になるようにとか、寒いと芽出しが遅れるので早く芽が出るようにとか、蔓が程よく伸び、ついでのむかごも取れればとか欲と道連れでやっているのですが、ときに改良ではなく結果改悪になってしまうことがあります。掘った芋をながめながら来年はどんな植え付けにしようかと考えている時に思い出すのが豊作で良い形の芋が取れた時のこと、やはりあの時のように戻そうと結論することになるのです。昔から言い古されている農事ごよみには藤の花が咲き出したら夏野菜を植えろとか七七(7月7日七夕)に豆をまけばよいとか、それぞれの地域に合った植え付けや収穫のタイミングが記されています。この気候に合わせた言い伝えが案外当たっていることが多く、いくら時代が進んでも自然相手の仕事は大きく変わらないのだなと思わせられます。人も自然の一部なのです。

 

 No1055 20191120

 
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