ちょっと見て
 107 蕪
 

野菜の専門書を読むと全国で一番種類が多いのが蕪と書かれています。北から南まで色、形、大きさ、様々な色や形のご当地蕪があるのです。飛騨高山の赤蕪、島根の紫色の津田蕪、京都の聖護院蕪、大阪の天王寺蕪など全国にあるからだそうです。それだけ昔から身近で食べられていた野菜ということなのでしょう。うちの畑でもサラダ紅蕪、白い小蕪、黄蕪、紫の天の雫など最近新しく出た品種まで5種類が畑にはあります。硬さや味わいが微妙に違います。煮込むときに良いもの、サラダや浅漬けで色や歯触りが良いもの、甘酢に漬けたりすると良いもの、料理の彩りなどを考えると種類が増えてしまうのです。


 
   
   山の畑通信
 

 こんにちは。うちの畑は八百屋の店先のような畑といつも訪ねて来られる方々には話しています。野菜やハーブの種類が多く正に多品種小ロットの栽培です。一畝ごとに種類や色が違う野菜が植えられています。いつも料理をするときのことを優先して考えると彩りや形、味わいの違いを収穫量などより優先して考えているからです。料理には時代の流れ、流行があります。その時々もてはやされる料理が変化していくので、そのような移り変わりも無視できません。常に料理の先端を読む、情報収集が欠かせません。そんなことを優先させて栽培している結果なのです。その上にやはり土壌や気候の条件でどうしても作れないものや技術的にもクリアしなければならないもの、設備なども加わり、作っても失敗ばかりからいきなりうまくいったというものまで色々出てきます。そして、面白そう、自分で食べてみたいと思うものから我が家の自給生活に必要だからというものまで切りが無いくらいの欲張りわがまま条件がある中での選択なのです。この秋もそんな新顔野菜の苗が届いて植えました。栽培難易度は極めて高く、苗価格も極めて高価、そして小さな葉1枚が高価に売れ、食べると生ガキの風味がするというオイスターリーフなる物なのです。とにかく植え、出来たらまずは自分で試食、そして心配なのはあまり知名度が低いと店頭で価値が分かってもらえず売れないという問題なのです。この価値が分かってもらえるかどうかが目新しい野菜を作り販売するときの重要ポイントです。中間で流通させる人々がそれぞれの野菜の価値を十分理解できているかどうか、売り値ばかりを問題にしていては分かりづらいでしょうね。作り手と販売人の強い連携で良い野菜は作られ売れていくものだと思うのですが、今の農業は作り手は作り手、販売は販売、時々中間に好ましくない団体が入り込む、それが現状でしょう。

 

 No1107 20201118

 
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