ポタジェ サタケ
 オーガニック野菜を四季を通じ、洋野菜、ハーブを中心に栽培販売しています。
 20年前農業をしていなかった私共には農地を購入することはできませんでした。
入手できた土地は雑地、原野の地目の土地でした。30年前は葉タバコを植えていたなどとは聞いたものの目の前の土地は笹やススキが生い茂り灌木が生えた原野そのものでした。
その土地を2年ほどかけ開墾し、この土地をどんな畑にしようか、どんな農法でやろうかと考えた時思いついたのはこれだけ長い間化学物質の使われていない土は今の時代むしろ貴重ではないか。ならばこのまま化学物質を入れずに有機でやれるところまでやってみようということでした。無農薬の野菜を何が何でも作ろうなどとそんな勢い込んだものではなく、ダメだと思ったらすぐに切り替えようとその程度で始めました。そして種蒔きを始めたもののいままで野生の状態だった畑は土はやせている、虫や野生の獣は多いで全く収穫できるものはありませんでした。まずは土を作らなくては、土が出来れば恵は自然に得られるだろうから土を作ろうと思い直しました。草は刈っても刈ってもぐいぐい伸びてきます。今まで灌木や笹に覆われていたものが取り払われたのですごい勢いです。その草を刈って堆肥を作り畑に撒いて耕す、それを繰り返しているうちに土はだんだん良くなってきました。全てを一気にやるのは大変だったので区画を決め1区画づつです。やれない区画にはコスモスやヒマワリ、冬には麦を蒔き、元の原野に戻るのだけは防ごうと続けました。今では村おこしなどで一面のコスモス畑やヒマワリ畑を作っていますがその20年先に私たちの畑はその状態になっていました。
そうこうしているうちに3年が過ぎ、初めて収穫出来たのは一抱えのラディッシュでした。うれしくて思わず記念撮影と写真を撮りました。それから畑は今までの報われなかったのが嘘のようにぐんぐん収穫できるものが増え、4年目は夫婦2人の野菜を自給でき、5年目は当時経営していた小さなレストランの野菜をまかない、6年目には余るくらいになりました。その野菜を使っていただきたいと始めたのが野菜の販売です。その後、老後は田舎暮らしと店を閉じ、山での暮らしを始め今のポタジェ サタケになったのです。畑は肩に力を入れずに出来る事を手抜きせずと思う気持ちで続けてきたので今も化学物質の入らない有機無農薬で続けています。まわりを山で囲まれた畑は気を緩めるとすぐに原野に戻ってしまいます。日々季節の移ろいを感じながら仕事のあふれてくる畑で生きています。                            
                                                                                2015年
 

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