フラクタルの森とは何か?
フラクタルの意味

  フラクタルとは数学用語、コンピューター用語です。
直訳すると「自己相似」「相似形」という意味です。
グラフィックなどで使われ、単純な方程式を使って無限に複雑な
画像をリアルに描きだしていきます。
また、読みとった情報からその画像の法則性を読みとり、少ない
画像情報からでも鮮明な画像を描き出していく。
この理論は、単に数学の世界の事ですが、この宇宙の神秘を解き明かす
ヒントを含んでいるように思えてなりません。

 私流に翻訳すると入れ子(入子・入籠)みたいなものだと思っています。
ミクロとマクロが似ている。
地球を構成している物質と人間のそれとが同じ比率で構成されている
という事もいっしょです。 このことばを知ったのはいつ頃だったか思い
出せませんが、そのときに思ったのは「これは、宇宙の神秘を数学的に
解明する事が可能な理論になるのでは?」という事でした.。


 コンピューターで画像を書く時など、一つの数式を元に_/\_この
ような形の山の絵を描くとします。変数を入れ計算しながら画像を描いて
いくと、この単純な山の絵を元に本物そっくりで複雑な絵を無限に描いて
いく事が出来ます。そして、別の場所で山の一部をクリックして拡大して
みると、そこには最初のひな型である_/\_が有ります。
混沌としたカオス状態のどこの山をクリックして拡大してみてもそこには
同じ方程式が有ります。 
数学の素養は全く有りませんので、非常に感覚的にしか捉える事が
出来ませんが、説明も変になっているかもしれませんが、この事を知った
ときに本当に興奮しました。

縁起の理法

 そして、このフラクタル理論とクロスして捉えた時に、もっと興奮する
理論に出会いました。それは、仏教の「縁起の理法」です。
(物事には因があり縁があり果があり報いが有る)
簡単にいうと「結果には必ず原因が有る」ごく単純な事ですが、
考えれば当たり前の事です。

 この縁起の理法と、物事を科学的に考えるときに良い方法として
5W1Hに整理する事がありますが、これを関連させてみました。
そうして気がついた事は、多くの人が、原因と結果を考えるときに
陥っている傾向性でした。

「こうしたからこうなった」「ああしたから、そのようになった」というように、
行為と結果の中だけで堂々巡りをしがちな事です。(陽の世界)
本当は「行い」の前に「思う」という原因が有ります。そして、その「思い」
の前には「見る」という原因が有ります。(陰の世界)
認識すると言う事です。

目に見えにくい、衆目の目にさらされにくい原因が有るのです。
これは、この世とあの世との関係の如く、また、霊的世界(4次元の世界)
と現実の世界(3次元の世界)との関係の如く、重なり絡み合いながら
ラセンを描いているのです。

「見る→思う→行う→結果」(心象世界と現象世界)

この構図が、先ほどの_/\_という山の絵の方程式のように、全宇宙を
貫いている法則、方程式として、あらゆるものすべての中にフラクタルとして
存在すると思えたのです。

植物を育てるという事の中には、この法則が「畑→種→水→果実」というように
変化している。
このように見ていくと今という時代が見えてきます。
どうやら、目に見える陽「H」の世界しか考えない傾向が有り、もっと要素の
多い陰「W」の世界は、目に見えないために無視されがちなのが現代病の
根本的な原因のようです。結果には原因が必ず有るという法則からしても、
良い花を咲かすためには無視出来ない所です。

現代という時代は、唯物論が蔓延し、目に見える世界だけ、科学的証明に
なじむ現象世界だけが注目を集めやすい時代です。
証明の困難な心象世界については、道徳、思想、宗教教育と共に時代の
片隅に押しやられた観が有ります。
別の言葉を使えば、「思考停止」状態にあります。
その反動から、いかがわしい宗教が蔓延し、おどろおどろした霊界話が
流行し、人々の目をおどろかす超能力物がはやっています。
すべて、思考停止が原因にあり、陰と陽両方に極端に蛇行しています。
山道の中道から足を踏み外し、崖にぶつかったり、谷に落ちたりしているのです。
心の世界も、現実の世界も両方とも存在し、どちらも共に大切な世界なのです。

作りたい施設

 そこで、山の中に散策道を作り大きく分けて二つの空間、「心で考える空間」と
「頭で考える空間」を作ります。その中をまた陰と陽二つに分けます。
その中にそれぞれの課題を持ち込んで、自分の力で四つの空間を
適切な要素で埋めてもらう施設を作りたいと思ったのが
「フラクタルの森」を考えたきっかけです。

日常生活に流されているとつい「心で考える」という事を忘れてしまって
結果主義に落ち込み、目先の事に振り回され、後悔の原因を作ったりします。
また、逆に、ああだこうだと心の中で自問自答ばかりしていて、
実際自分は何をどうしたいのか、どんな未来設計をしたいのか具体的
に考えず行動せず、感性のままに流されてしまったりもします。

感性と理性の空間が車の両輪の如くバランスを取る必要があります。
ゆったりした時間をとって、土ひねりをしたり、ボランティア体験をしたり、
遊んだり、森林浴をしたりして心と体のリフレッシュをはかりながら、
それぞれがそれぞれの世界の中で自らの個性を活かし、より素晴らしい
花を咲かす事のお手伝いが出来れば、その地域も、その国も、その星も、
その太陽系も、その銀河も、すてきな光を放って、美しい宇宙の絵が
描けることでしょう。

以上が、このHPを運営していく動機です。

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