野山万燈講

毎年当山では4月と9月の2回を「妙本講」と称し、特に秋の妙本講では、1日3回の大法要を初めとし、保育園園児の踊り、地元小中学生による剣道奉納試合、夜の部では歌謡ショーや、妙本寺音頭、備中松山踊りに最後は打ち上げ花火と、当山の年中行事の中でも最も大きな大祭です。その大祭では、4年前から万燈講を結成し太鼓や鐘を打ち鳴らし賑やかな万燈行列が執り行なわれています。


かんざらし

秋の妙本講の新しいお守り「かんざらし」は、遠く駿河の国からやってきました。

静岡はお万様のゆかりのお寺感応寺で毎年11月に行われている御命講(日蓮聖人報恩法要)でお参りされた方々が、我先にと家内安全や、年中安泰、商売繁盛の願いを込め、お守りとして受けて帰られているのがこの「かんざらし」です。

その昔、感応寺では背丈を越えるものなど大小様々な「かんざらし」があったそうです。巷では「かんのうじーのかんざらしーかーぜが吹いたら引っ込んだ!」と11月の浜風が強くなる頃、冬の訪れを告げる行事の一つだったそうです。

当山では四年前から秋の妙本講(日蓮聖人報恩法要)に万燈行列を行い老若男女問わず大勢の方々が、お祭りを盛り上げてくれています。

この万燈と縁の深い「かんざらし」を妙本講にお参り下さった方々にもお家の繁栄や、年中安泰などのお守りとして受けていただきたく今年より初めさせて頂きました。

日蓮聖人のお言葉には「天晴れぬれば、地明らかなり。法華を識(し)る者は世法を得(う)べきか。」とあります。

太陽の輝きにより地上が明るくなるように法華経の功徳により世の中のあらゆる苦難も立ち向い乗り越える事が出来ることを教えて下さっています。

混沌とした世の中です。「かんざらし」を一人でも多くの方々にお受けていただき法華経のお蔭に授かっていただきたく存じます。      合掌

平成13年9月12日
野山 妙本寺 住職 平野日成


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