葡萄の豆知識(その2)〜皮の話〜
「リスベラトロール」

フジテレビ『発掘!あるある大辞典』より引用〜

2000年。アメリカ・カリフォルニアから世界に向けて発進された新事実。
それは、から見つかったポリフェノールの健康パワーなのです。
そのポリフェノールというのがリスベラトロールというものなんです。
リスベラトロールは、葡萄の皮に多い強力なポリフェノール。ワインブームをきっかけに世界中で研究が進み、今から3年前、イタリアの研究機関が日本でも問題になっている「ある症状」の改善作用を報告。
その報告にいち早く目をつけたのが、アメリカ・カリフォルニア。その後さらに研究が進められ、特に葡萄の皮を丸ごと摂取できるレーズンにその作用が強いということが判明したのです。
カリフォルニアは、アメリカの中でも葡萄の産地として有名。乾燥地帯で日照時間が日本よりはるかに長いため、葡萄を天日干しにして作るレーズンの生産量は世界シェアのおよそ半分をしめ、健康効果について研究も盛んなのです。
カリフォルニアに到着したスタッフはレーズンの研究機関に直行。リスベラトロールが改善するある症状とは何なのでしょうか?
<セント・キャサリン大学栄養学教授 ジュリー・ミラー・ジョーンズ>
『初期的な研究だがガンや心臓病以外にアレルギーに対して効果があることがわかってきたのです。』 →「ある症状」の改善とはアレルギー症状の事だったのです。
◇アレルギーの構造◇
アレルギーとは、体内に侵入した花粉、カビなどの異物に対して起こる過剰免疫反応。ヒスタミンロイコトリエンなどの炎症物質がくしゃみ・鼻水を発生させ異物を追い出そうとします。アレルギーの人は、その働きが過剰になってしまうのです。
◇リスベラトロールの構造◇
リスベラトロールは、ヒスタミンロイコトリエンなどの炎症物質が過剰に働いてしまわぬよう調節します。その結果、くしゃみ・鼻水・鼻づまりといったアレルギー症状が緩和されるということなのです。
<セント・キャサリン大学栄養学教授 ジュリー・ミラー・ジョーンズ>
『試験管テストではリスベラトロールヒスタミンの流出を抑える効果が確認された。』

葡萄をそのまま天日乾燥させるレーズンは、水分が抜けることで栄養成分が凝縮。
だからこそリスベラトロールの効果も高いと考えられるのです。


レーズンの新事実
さらにカリフォルニアでレーズンの新事実を発掘!

■■■酒石酸■■■


<ヘルスリサーチ スタディサンター医学博士 ジーン・スパイラー>
『レーズンには酒石酸が含まれています。これはどの果物よりもレーズンに含まれているのです。レーズンは干すことで食物繊維と酒石酸が凝縮されています。ワインの場合製造過程で取り除かれてしまう。レーズンは酒石酸を取り入れられる唯一の方法。』
酒石酸は、クエン酸などの有機酸の仲間で果物の中では葡萄に多く含まれる葡萄特有の有機酸。
作用 博士の研究によると、1日84gのレーズンを摂取することで、腸内での便の通過時間がおよそ10時間以上も短縮。さらにレーズンには食物繊維も豊富。酒石酸と併せ優れた整腸作用が確認されています。
レーズンの整腸作用メカニズム 体内に取り入れられた酒石酸は、胃酸で消化されることなくそのまま腸へ移動します。 腸内に辿り着いた、酒石酸は便秘やガンの原因ともなる有害物質を吸着し、体外へ排出。 今度は、レーズンの食物繊維がえさとなって善玉菌を増やします。これら2つの働きによって腸内環境が整えられます。


■■■酒石酸の含有量■■■

レーズン 約3g(100g中) 赤ワイン 約0.2g(100g中) 生葡萄 約0.8g(100g中)
ちなみに、レーズン1食分に含まれる酒石酸の量は赤ワイングラス1杯のおよそ4倍。生の葡萄なら3房分にも相当。

■■■生活■■■

カリフォルニアでは、サラダや肉料理の付け合わせとしてレーズンをよく使います。
腸内環境を悪くしやすい肉料理と「レーズンを一緒に食べることは、とても有効なこと。
町のスーパーを覗いてみても、野菜を買うのと同じ感覚でレーズンを生活の中に取り入れていました。
さらにレストランのメニューにも、レーズンは利用されていました。レーズン入りポークチョップ。
レーズンがもたらす整腸効果、少量でも毎日食べれば効果が期待できます。
葡萄の皮にある新発見のパワーは干して食べることで、アレルギーや腸内環境の改善に役立つ。

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