葡萄の豆知識(その3)〜種の話〜
「プロアントシアニジン」
〜フジテレビ『発掘!あるある大辞典』より引用〜
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2001年。それは日本からの発表。 この年、日本の研究機関が葡萄から非常に強力なポリフェノールを発見したのです。 |
■■■プロアントシアニジン■■■
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それまで葡萄のポリフェノールといえば、葡萄の皮や実に含まれるアントシアニンやタンニンが主役とされていました。しかし、それらをはるかに凌ぐ強い抗酸化力を持つ、種から見つかったのです。 |
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いつも捨てられてしまう種ですが、実はそのパワーをあますことなく取り入れる方法があった。それが赤ワイン。 |
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白ワインと違い、葡萄を丸ごと発酵させて作る赤ワイン。種の成分もしっかり絞りだされているんです。今回発見された強力なポリフェノールというのはプロアントシアニジン。 |
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このプロアントシアニジンは、抗酸化作用が強いとされるカテキンが結合し変化して出来た物。それが最も強力なポリフェノールであることをも裏付けています。地球上では、葡萄の種にしか存在しない葡萄特有のポリフェノールでもあるのです。 |
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他のポリフェノール同様、活性酸素を撃退する力を持つプロアントシアニジン。しかもそのパワーが非常に強力なため、全身の細胞にくまなく行き届くことが出来る特徴を持っています。ですから全身の細胞内で発生した活性酸素を効果的に撃退。それにより全身の細胞の老化を防ぐ事ができるのです。 |
プロアントシアニジンのメカニズム | プロアントシアニジンは強力な抗酸化力により全身で発生した活性酸素が細胞を傷つける前に除去。それにより全身の細胞の老化を防ぐ事が出来るのです。 |
一体、どんな赤ワインに多く含まれているのでしょうか。
■ ■ ■ 赤ワイン選びのポイント ■ ■ ■
ポイント1 気候 |
長い時間、強い紫外線を受け温度差の激しく寒暖の差が激しい所で育った葡萄はポリフェノールの質が高い。医学的にも注目されている。特に地域的に見てみると、カリフォルニア、チリ、オーストラリアなどのワインがこれに当てはまるのです。 |
ポイント2 品種と発酵時間 |
品質によってもプロアントシアニジン量が異なります。最も多いとされるのが、カベルネ・ソービニオンと言われる品種。さらに発酵時間が長くて、渋く重たい味のフルボディには、プロアントシアニジンが沢山含まれています。 ※日本に輸入されたワインにはわかりやすく、裏のシールにタイプなどの情報が表示されている場合があります。渋みなどの味わいの違いをフルボディ→ミディアムボディ→ライトボディ(重い→軽い)の3つで表しています。 |
ポイント3 熟成期間 |
熟成期間が長い方がポリフェノールは互いにくっつきあってその効果を高めます。 ※同じワインを使い、熟成期間別に抗酸化力を比較。何と、期間が5年目になるものが最も抗酸化力があったのです。熟成期間が長すぎると味わい深くはなるものの、ポリフェノールは澱になるため抗酸化力は低下。 |
100ccのワインでプロアントシアニジンの含有量は平均40mg。
1日180mgの摂取が効果的なので、グラス2杯程度が適量。
お酒が飲めない方には葡萄の種子から作られたグレープシードオイルからも
同じように摂取することが出来ます。
サラダなどの味付けに大さじ1杯(15g)のグレープシードオイルをドレッシングになじませると、
ワイン1、2杯の効果が望めると言われています。
●その他・作用●
赤ワインには、血液を毛細血管まで届かせる作用を持つアントシアニンなどの
ポリフェノールが豊富に含まれているため、酒類の中でも特に身体を温める効果が強いといえる。
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